愛がこの世にあることは常に証明されています。
愛を知る者は愛を振りまきながら生きているのですが
愛を知らない者にはそれが愛だとまだわからないので
「愛などない」と思われてしまうのだと思います。
愛のような確かにあるのに説明しきれないものは
なかなかわかってもらえません。
しかし愛を教えるのには
愛が確かにあることをわたしは知っているという態度を
見せ続けるしかないのです。
わたしの先生はそうしておりました。
先生はいつも愛の話をしてくれましたが
わたしには全然わかりませんでした。
（わからないけれど聴いてはいました。わからないけれど。）
先生は当時のわたしたちに語っていたのではなく
それを理解できるようになったいつかのわたしたちを見越して
語りかけてくれていたのかもしれません。
そう考えると、教育は時間に縛られていないように思えます。
いえ、教育が時間に縛られていないというよりも、
人間というものは時間の中で生きているのではないと
言えるような気がします。
時を止めるヒントがここにあるような気がします。
