低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

自分のキャラクターについて「この人はどういう人なのか教えてください」と言われても即答できない。


たぶん「家族構成からどんな人格に成長したのかとか、好きな食べ物は何かとか、行動パターンはどのようなのかとか、身長はどれくらいかとかコンプレックスはあるか」などのキャラクターに付随する細かいデータをわたしに説明させようとしているのかなと思うのですが、なんだか自分の創作能力を試されているのかなと勘ぐってしまい「気軽に説明するとキャラの設定に対して後には引けない状況になる」気がして迂闊に口には出せなくなってしまうのです。

それに自分の漫画で「キャラクター」を描くべきなのか「キャラクター性を維持しつつ、ひとりの人間」を描くべきなのか不安になります。

わたしはひとりの人間を描きたい。
と、同時にコメディ寄りの楽しい漫画を描きたい。

人は紙に箇条書きで並べたデータにそって一生を生きるわけじゃないんですよ!!
次の瞬間には好きなものや嫌いなものが変わっていたりする勝手な生き物なんですよ!?

以上はわたしの凝り固まった頭の中の葛藤なのです…
自分で自分を脅迫しているのです。
本当はもっと好きに描いていいはずなのに…。