低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

攻撃性を言葉にのせない

わたしには日常生活の中で「言葉は魔法だ…」と確信めいたものがよぎる瞬間がある。

言霊のことはよく知らないので、わたしは自分の感じている言葉の力を「言霊」と呼ぶことはしない。

 

良くも悪くも自分が調子に乗って使うときの言葉は注意深くあろうと思う。

面白いと思っている言葉遣い、ノリで使って楽しいフレーズの賞味期限は非常に短い。あるフレーズが盛り上がる場面に遭遇したら次はもうないとみるくらいがちょうどよいと思う。

言葉に命がのっていると楽しいし面白いのだけど、楽しい雰囲気の表面だけを真似して言葉を使い始めると人を傷つけ始める。世間に広く知られたネットスラングがまさに例としていいと思う。ネットスラングが生まれた瞬間の現場だけは本当に面白くて楽しいポジティブな場が出来上がっていると思う。でもそれからあとは意味も使い方もどんどん歪んで劣化していく……。(この流れでよろしくない言い回しや言葉がたくさんあるが、具体例を出したくない。わたしが具体例として使うこと自体が邪悪で攻撃性を帯びるからだ。あなたが嫌な感じを受ける単語はネガティブな力を帯びた言葉なのだ。)

 

言葉で人も自分も傷つけないようにするにはどうしたらいいのだろうか。

言葉が頭に浮かんできたときに言葉に攻撃性を乗せていたら止めること、品のない言い回しから距離を置くこと。

 

そして、意味が腑に落ちている「本当の言葉」を集めること、温かみのある言葉に敏感になること。