低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

ブリの照焼き、暇と諦念

こんにちは、嘉村 朗です。

 

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美味しそうな天然ぶりの切り身が売っていたので照焼きに!

身がしっかりしていて二切れがあっという間になくなりました。

ぶりが旬のうちに塩焼きやぶり大根も作りたいです。

 

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昨夜は久々にぼう~~~っとする時間を持てました。

やるべきことはたくさん溜まっていましたが、物事に手を付けるのはやめて、昨夜は「暇」の感覚を味わっていました。

 

わたしは本棚をぼんやり眺めていました。

わたしの本棚なので、いかにもわたしが興味を持ちそうなタイトルの本が詰まっています。未読の本もあれば内容を忘れた本もあり、何度も読み返している本もあります。

 

 

本をたくさん読んだところで、結局、わたしはわたしのままだったなあと思いました。

 

 

これまでのわたしは、本をたくさん読んだら、本を読む前の自分よりもずっとすごいことができるようになるだろうと目論んでいたものです。より広い視野で物語を紡げるようになるかもしれない。機知に富んだ台詞回しで重厚な物語を作れるようになるかもしれない。そんなことを夢見ていました。

 

しかしそんなことは起きませんでした。そしてこれからも起きないだろうと悟りました。

どんなにたくさん本を読んでも自分ぽさが濃くなるだけで、自分以外の何者かになれるわけではないとやっとわかりました。

 

わたしがわたしらしさを捨ててもっと強い何者かになろうとする間違った向上心。そういう妄執を諦め、手放すことができそうだと思えました。