低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

ラクト・ベジタリアン食生活

こんにちは、嘉村 朗です。

ここしばらくラクト・ベジタリアン食生活をしていた話をしてみようと思います。

 

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ベジタリアンを始めた経緯

知人がわたしに教えてくれた。

「フルベジになることで初めてわかる感覚がある。」

体験談を聞いただけじゃわからない、体験記を読んだだけじゃ理解できない、肉を抜いた身体になってみた人にしかわからない感覚、見えてくる世界があるらしい。

 

それがどういうものか体験するため、試しに2週間の完全ラクト・ベジタリアン生活を始めてみた。

わたしが試したラクト・ベジタリアンは乳製品(牛乳、チーズ、クリーム、ヨーグルト)を取り入れる菜食主義である。卵、魚、肉、虫は食べない。飲酒、喫煙もしない。

ビーガンのように思想をもって取り組んでいるわけではなく、知人の言う「フルベジになるとわかる感覚がある。」を身をもって体験するために始めたことだ。

菜食でも特に不便はなかった

 


食事に関しては、わたしがもともと野菜好きで毎日手作りするのが性に合っていたのもあり、食事から肉と卵を抜くのに苦労はなかった。うっかり鰹だしやチキンスープの素やコンソメ顆粒で味付けをしないように注意する必要はあった。

夫は「肉を食べられないの?カレー屋さん行けないよ?」と心配していたが、2週間通えないだけだし、カレー自体はベジカレーやダルカレーといったベジタリアン向けレシピも豊富なので全然困らなかった。

夫も自然と「俺もビーガンメニューがいい」と乗っかってくれたので、シームレスに二人でラクト・ベジタリアンスタイルを楽しんだ。ただし、夫はスポーツが趣味なのでお弁当にはお肉をしっかり入れてあげた。わたしの実験に突き合わせてあっさりした野菜料理ばかりでは食事の楽しみが減ってしまうだろうと思ったので揚げ物やコクの感じられる料理も用意した。

体調の変化について

開始から1週間で地味に体調に変化が!

便通が改善し便自体の質が良くなった。子供の頃から便秘気味だったが毎日スルッと出るようになった。肉をたくさん食べたあとのような固くて重たい感じがない。ニオイもなく、排泄時に力む必要もない。ベタつきもない。

便についてを詳細に報告しているがそれだけ変化を感じられた部分だった。

ちなみにたくさん食べているせいか見た目が痩せ細ったり体重が落ちたりもしていない。肌質の変化は感じていない。

実験に便乗して圧力鍋を導入した

これを機に前から欲しかった圧力鍋を買ってみた。

豆を煮たり玄米を炊いたりが短時間で柔らかく煮炊きができるようになり大変便利。おかげで料理の幅も広がった。

殺生について考える

以前はゴキブリを見かけたら即座に殺しまくっていた。しかし夫とともに外へ逃したりするようになった。赤ちゃんゴキブリをじーっと観察してみたりもした。ただ、台所の隙間に入り込もうとするやつは叩き潰してしまった。家の中でゴキブリが殖えたら嫌だという気持ちが強かった。お風呂場の赤ちゃんゴキブリも水で流してしまった。

このような殺生への問いはわたしの中で新たな葛藤が生まれるきっかけとなった。命があること、そこに虫が居ること、殺すこと、自分と虫の関係。

どこにも答えはないから、毎回問うことになる。

そのように考える時間と機会がわたしのところにやってきたんだなと思った。

 

今後……

このままゆるーっと菜食重視で必要以上に食べ過ぎず過ごせるようになれたらいいなというのが希望だ。

わたしは動物を食べることの是可否を議論に参加するつもりも自分の意思を表明するつもりもない。

気分のままに精製された食品を食べたり、加工されまくったものを食べたり、誰かの欲望のままにクリエイトされた新たな食べ物を試したりもするだろう。そういう食べ方はわたしにとって冒険で遊びだ。身体を維持するための食べる行為とは意味が違う。

↑最近初めて大きなモチモチタピオカが入ったドリンクを飲みました!とても美味しかった(^^)

身体を維持するための食べる行為についてはまだまだ改善の余地があるので、自分の身体に必要なものを必要な量だけ摂れるように観察し続けて楽しんでいこうと思う。