漫画で描いて本当に面白いと感じてもらえるもの、
ブログに描いて興味深いと感じてもらえるもの、
結局のところ、自分自身のことを描くしかないと思いました。
自分のもっとも無防備な姿、素の部分、カッコ悪いところ、嫌なところ、だめなところ、醜いところ、汚いところ……
「自分の嫌いな自分」を描くのが結局もっとも真実でリアリティのある創作物になるのだろうと思いました。
これは自伝エッセイとかノンフィクションを描くという意味ではありません。
↑↑心の闇の原液を提供してはいけない。
自分のコンプレックス、怖いもの、苦手なもの、目をそらしているもの、不快なもの
それらと向き合う方法を探す旅。
自分が本当に納得する答えを探す道のりでの体験談を作り話にするということ。
答えが出せなくても、失敗の体験とそのときの気づきは何かの手がかりに繋がっていくと信じて語ること。
いつのまにか「ちゃんとした自分」、「頑張った自分」、「中立的な自分」、「話のわかる自分」みたいなまともぶった人間の仮面を自分自身だと誤認していました。そしてそんな嘘の自分のイメージを他人にも信じ込ませようと必死になっている胡散臭い自分。
そんな「いい人物語」は心の中にしかない幻、嘘です。
昔、編集さんに何度も「身を削って漫画を描け」と言われました。
自分が努力で手に入れた(と思っている)綺麗な部分よりも、綺麗でない部分の方がずっと面白く価値があるというのも不思議ですね……。