もうずっと漫画を描くのがうまくいっていない。
お話を作るのもずっと要領をえないし、
締切は守れないし、
人に頼ったりできないし、
毎日描いていた絵も今では全然描かなくなったし、
わたしに漫画家は向いてなかったのかもしれない。
そんなことない、自分はまだまだやれるという気持ちもあるにはある。
でも、特別描きたいものがない現状はクリエイターとしてとても恥ずかしいものだ。
漫画を読んでもわくわくしなくなった。
キュンとしたりハラハラしたりすることもなくなって、萌えの感情も湧いてこない。
自分の猛烈に大好きだったものが、年齢のせいなのか性格の問題なのか知らないが、色褪せて全然興味のないものに変化していくことを悲しいような虚しいような気持ちになっている。
過去の自分、これまで積み上げてきたもの、そういう過去の体験や記憶も全部大事にしなきゃいけないと思っていた。一滴も無駄にしてはいけないと感じていた。でも、そうやって自分に厳しくしていると身動きがどんどんできなくなって、自分の可能性が収縮しているのも感じる。
過去の自分のイメージなんか、今の自分に必要ないものなのかもしれない。
やめてしまったところで、能力が失われるわけではない。
昔取った杵柄という言葉もあるし、トップクラスでなくてもプロフェッショナルでなくても、「やれる」能力くらいは残ってくれているだろう。
ただの、プレーン(plain)なわたしになろう。
何度でも実験して、失敗して、無理せず誰よりも動いていこう。
そう感じるこの頃だ。