低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

丁寧さについてわかったこと

昨日の記事を受けて思うのだけど、
「丁寧に生きる」って、別にゆっくりのんびり生きるというわけではないんだ。
以前のわたしは「丁寧さ」と「ゆっくりやる」を同意語のように捉えていた。たぶん、書道なんかで「もっとゆっくり丁寧に書きなさい」という風に、「丁寧」と「ゆっくり」がセットになって使われている機会に多く触れていたせいもあるのだろう。
だけど、今のわたしは「丁寧さ」が動作のスピードの問題じゃないと、考えられるようになってきた。
「丁寧さ」とはなんだろーか?
「丁寧」という言葉が使われたときに期待されているのは、スピードではなく、「観察力」ではないかと思う。
書道でいうなら、文字全体のバランスがどうなっているのか、筆の入りはどれくらい力が入っているのか、払いの長さや上がり具合は……といった細かいところを観察し、そしてそれを実践に移してみるということだ。
だから、「丁寧さ」にスピードはさほど関係ないんだ。その短い時間に、しっかり観察することができるなら。
一つ一つの動作をキリキリと軽快にかつ、「丁寧に生きる」ことができたなら、物凄く充実した人生になっちゃうんじゃないカナ?