こんにちは、嘉村 朗です。
昨日、お友だちと話していたときのこと。
「感情に正しさを持ち込まないほうがいい」と教えてもらいました。
自分の本当の気持ち。
自分の中から自然と生まれてしまった想い。
ーー自分の中の真実。
一方で、常識やあるべき振る舞いといった世間で良しとされていること、正しい行いや考え方が自分の心や感情と一致しないこともよくあることです。
感情と正しさに不一致が生じたとき、自分の中で矛盾が発生します。
世間の正しさを変えるのは自分ひとりの力ではどうにもできませんが、自分の気持ちを変えることは可能なばかりに、自分の感情や心を「世間では悪いことなんだ」「考えてはいけないものなんだ」と押し込めたり、なかったことにしたりを我々は日頃からやっているのかもしれないと思いました。
このように感情の隠蔽や否定を続けているうちに、「自分の本当の気持ち」がどういうものなのかをわからなくなってしまうのかもしれません。
自分の本当の気持ちを無視する行為は、自分だけの感じかたの癖を知る機会を捨てることです。ついには自分だけの幸せや自分の得意な感じかたもわからなくなってしまうことに繋がる気がします。
わたしはこれまで、「自分の本当の気持ちを大事にしよう」というフレーズの意義がよくわかりませんでした。
自分の本当の気持ちを叶えてあげるために、自分のしたいことがないといけないのかな?と思っていました。でも実際には、自分の夢や願望を叶えるためではなく、自分の感情の癖を知って世間との折り合いのつけ方を調整するために必要だったのかもしれません。世渡りのために建前を取り繕うことをしても、心まで世間に売り渡してはいけないということ。面従腹背という言葉の重みを感じます。これは不誠実を必ずしも意味しません。大人って単純じゃないなあ。
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「まじです!」でもそういうテーマに直面し、わたしは現在、この感じをどう描いたら面白く読めるかを考え、こね回しています。
おまたせしておりすみませんが、机に座って漫画を作る時間が少しずつ長くなっているので調子も整ってきている気がします。きっと面白いお話をお見せできると信じています。今後ともよろしくお願いいたします。m(_ _)m
嘉村より